
カンヌ国際映画祭に出品され、監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督賞を受賞した映画「BABEL」に耳の聞こえない日本の女子高生役で出演。その演技力からハリウッドで注目を浴びたほか、自身が初めて演じたヘアヌードシーンについて「たいした事じゃない」と発言したことも話題となった。
撮影に挑むにあたってオーディション前から手話を習い、撮影中には殆ど取得していたという。女子高生の役を演じる為、10代特有の体型(ムチムチとした感じ)を出すのにあたって、5キロ増量した。撮影の途中で監督が本物の聾唖の人を使いたいと言い出した時は、相当へこんだそうだが、コンビニでは聾唖者に成りきって買い物をしてみたり、地下鉄では風の感覚で列車が入ってくるのに気付く感覚を養うなどの訓練を積み、役作りに励んだ。結局、適当な聾唖の女優が見つからなかったのと(元々、日本には聾唖の女優があまりおらず、一般に認知されているのは忍足亜希子ぐらいしかいない。彼女は、オーディションを受けていない。)、菊地の熱意と意欲が監督に伝わった為、菊地は最後まで演じられた。
エンターテインメント・ウィークリー誌で『映画公開はまだ先だが、25歳のキクチはすでにアカデミー賞ノミネートの噂がたっている。通訳を通して「嬉しいことだわ」と答え、「なぜ応援するべきなのか」には、「キクチは耳が聞こえないわけではない。映画のために手話を習った。今は英語を勉強している」』と記載された。ローリングストーン誌の毎年恒例の話題の人や物を紹介する「ホットリスト」で、今年ブレイクするホットなパフォーマンス部門の1人に選ばれる(こちらでは、映画の為に手話を習った訳では無く、元から手話を習っていたと掲載されている。)。掲載された記事面積は少ないが注目度は高く、日本ではまだ無名女優だが、ハリウッドでこれだけ話題になった日本人女優がいなかった事からアカデミー賞受賞を期待されている。共演したブラッド・ピットからも「普通じゃない、リンコは褒めざるを得ない才能の持ち主だ。」と絶賛された。
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